アフィリエイト広告を出す際に、通常の個人アフィリエイター以外に、ポイントサイトにもアフィリエイトを許可する事が出てくるかと思います。
しかし、ポイントサイトへの許可を行う前に、本当にその戦略(というよりは戦術)が正しいかきちんと会社として判断をしましょう。
ポイントサイトとは
ポイントサイトとは、アフィリエイトサイトの1種で商品を紹介するというよりはサイトを紹介するものです。ポイントサイト経由で購入するとポイントを付与すると言ってユーザーを集めています。ポイントは貯まれば現金化したり、他のポイント(Tポイント等)に交換出来ます。
仕組みそのものは非常に簡単で、ASPとポイントサイトが提携を結びます。報酬率が仮に5%だった場合、ポイントサイトは、ユーザーにポイントサイト経由で買ってくれれば3%分のポイントを出すと宣伝します。そこでポイントサイトにあるアフィリエイトリンクをクリックして販売サイトにいって実際に購入すると、ユーザーは3%のポイントが入ります。ポイントサイトは5%の報酬を貰えるので、差し引き2%の利益となります。少ない割合ですが、1日1万人が3000円分買ってくれれば1人あたり60円の利益ですから60万円の利益が得られます。
アフィリエイトを知らない人にとっては、ポイントサイトは、単にそこを経由するだけで、ポイントがもらえるお得なサイトという認識しかありません。更に実際に購入するサイトでもポイントが付くのなら、購入サイトのポイントも付くので、ポイントが2重に付く事になり、ユーザーにとっては非常にお得なサイトです。
ポイントサイトの利用は割引と変わらない
しかし、ここでよく考えて下さい。ポイントサイトを利用するユーザーは、お得に買うために利用しています。数%でもお得に買えれば!という事で利用するわけです。そこにはお得という条件でしか買わないユーザー心理がありますよね。安売りと同じ心理だと思いませんか?
確かにポイントサイトの大手によっては、非常に集客力が高いところもあります。集客力が強いので、ポイントサイトとアフィリエイト提携を結べば、それなりの集客は見込めます。ただし、安売りをしている会場だから行くというだけで、企業にとっては、安売りを助長しているに過ぎません。
コマースサイトを開いたばかりの頃は、確かに利用する価値はあります。
ただし、ずっと使い続けるのはどうでしょうか?安売りは価格競争に発展します。体力の無い企業は価格競争に勝てず、衰退していくだけとなります。つまり企業にとって使い続ける=衰退を行っているという事です。
大手のコマースサイトのように売上も体力もある会社が行うには有効ですが、中小のコマースサイトでは長期的に見るとポイントサイトの利用は安売りと変わりません。
ASPでポイントサイト禁止の文字
そこに気づいている広告主企業は、ポイントサイトとは提携しないと書いてるところもあります。
安売りをしたくない、安売りのブランディングをしたくない企業はポイントサイトとは提携していません。
アフィリエイターを裏切る広告主
企業によっては、アフィリエイターへの報酬は3%、ポイントサイトの報酬は5%~15%というところもあります。
アフィリエイターは優良なCGMを作ってくれる可能性があります。また企業にとっては顧客という場合もあります。ポイントサイトに積極的に報酬を拡大している企業はまさに顧客を裏切り、CGMを作ってくれるかもしれないアフィリエイターを裏切っているのと変わりません。
そんな企業に未来はあるでしょうか?いえ、ありません。
もちろん、大手企業なら戦略としての安売り、戦術としてのポイントサイト利用もありえます。また大手企業の商品はアフィリエイターにとって売れる商品が多いので、個人アフィリエイターの報酬割合を下げても使ってくれる事は非常に多いです。
しかし、中小企業の場合はそうはいきません。CGMを作るかもしれないアフィリエイターを裏切るという事は逆に企業にとっても悪い記事を書く可能性もあるという事です。
もちろん、ポイントサイトと個人アフィリエイターの報酬割合を公表しないで秘密裏に結ぶ事も出来ます。多くは秘密裏にポイントサイトと個人アフィリエイターの割合差を儲けています。
例として、国内大手の価格比較サイトは5%以上の報酬で無い提携しないとASPには説明をしています。影響力が強いので、大手企業でもその条件を飲むところは多いです。
中小企業でアフィリエイト広告を考えているところは、きちんと自社のブランディングと顧客の関係を考えた上で、ポイントサイト提携Okとするか考えてみて下さい。
もちろん逆にポイントサイトとしか、アフィリエイト提携をしないという手もあります。
個人的見解
ウェブコンサルタントを目指す管理人としての個人的見解ですが、ポイントサイトは今後は潰れては増えて、潰れては増えるという事が発生していくと考えます。現状、ポイントサイトは増えすぎました。力の弱いポイントサイトは、淘汰されていくでしょう。その時、顧客がポイントサイト経由で商品を買っていて、ポイントが無駄になったらどうでしょうか?
ポイントサイトに良いイメージは持たなくなりますし、そんなところと提携しているコマースサイトにも良いイメージを持たないでしょう。
そのため、仮にポイントサイトと提携するにせよ、必ず大手とのみ契約をするのが良いと言えます。
また、中小企業でブランディングを大切にしており、安売りイメージを作りたくない企業はポイントサイトとは提携しない方が良いでしょう。
それよりは、優良な影響力を持つ個人アフィリエイターに対して特別な報酬割合設定を行って記事を書いてもらう方が長く見れば良くなります。いわゆるタイアップ記事を優良で影響力のあるアフィリエイターに書いて掲載してもらうという事になります。
優良な記事はCGMとしての絶大な効果を発揮する時があります。バイラルメディアとなって、口コミが広がります。
ブログ人気はまだ後数年は続くでしょう。優良なブログメディアが数多く生まれてきます。それを利用しない手はありません。
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